老齢医療
現代医療の多くは急性期の医療が対象です。
具体的に心筋梗塞や脳出血などの生活習慣病を原因とする病気からガンや感染症まで様々です。
高齢者の場合は、急性期 → 亜急性期 → 亜慢性期 → 慢性期と連続しています。
急性期医療と異なり、高齢者医療は必ずしも通常の完全治癒・社会復帰を目指す医療ではありません。
病気や老化特有の各臓器の機能低下と共存しながらも、一人ひとりを個人の生活の場に再び戻してあげることが重要であると思っています。
このような考えの基に、わかりやすい西洋医学から漢方治療・神経ブロック治療を組み合わせながら、より良い生活の質(QOL)を患者さまと一緒に取り組んでいきます。
個人的には「漢方薬により、からだを整えベースとなる基本的な部分を可能な限り保たせつつ、一方で、その時々に生じた問題に対しては西洋医学的な治療を加える」というのが高齢者医療の基本的な考え方だと思っています。